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10月6日 庄内支部主催の「斎藤清人碑前祭」に参加

四谷正宗と謳われた幕末の名工源清麿に、東北出身の弟子がいました。その弟子は、「忠義者よ。律義者よ。」と世の人々に賞賛され、現在では出身地の山形県鶴岡市温海温泉に立派な顕彰碑が建てられています。何故忠義者、律義者と言われたのか?それは、当時行われていた刀講で、師匠の清麿がお金を受け取りながら突然他界してしまったため多額の刀債が残り、それをその弟子が一人で黙々と刀を鍛えて師匠の刀債を完済したからなのです。その弟子の名は斎藤清人。顕彰碑には「名人に似たる所二つあり。酒呑みと銭無し」と刻まれています。これは清人の安政6年作の脇差しの添え銘にある言葉で、如何に師匠を敬慕していたかを伺い知る事が出来ます。
日本美術刀剣保存協会庄内支部では、清人の遺徳を偲んで毎年碑前祭を行っており、秋田県支部も招待を受け、10月6日、支部長と私が碑前祭に参列させて頂きました。
朴訥ながらも東北人ならではの芯の強さを秘めた清人の作品を思い浮かべつつ、碑前に頭をたれ、刀剣界の発展と刀友の交流の輪がより一層広がるよう祈念させていただきました。
斎藤清人の実家は、今では「あさひや旅館」という温泉旅館を営んでいます。碑前祭の後は、そこで鑑賞会が開かれました。

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展示されたのは、粟田口国綱の太刀、長船長光の太刀とその黄金の衛府太刀拵え、安綱の太刀、新藤五国光の短刀、来国次の短刀、月山近則の脇差し、堀川一門の廣実の刀の8点です。

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何れ劣らぬ名刀を鑑賞させて頂いた後は直会です。庄内支部の皆さんと酒を酌み交わしながら話した事は、「庄内から秋田へ、秋田から庄内へと、隣の支部同士で刀を持ち寄って鑑定会を開けば、経費も掛からず交流も深まるだろう」という事でした。そこで早速、来年3月、秋田にお越しいただくという事で話しを進める事になりました。これも忠義の刀工、斎藤清人の御蔭と感謝しつつ、今回もまた美酒に酔いしれてしまった次第です。

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それにしても、郷土刀工が全国レベルの刀工だと言う事は,実に羨ましい限りです。
庄内支部の皆さん、これからも御付き合いの程、よろしくお願い致します。

事務局 佐藤
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9月29日 大館市文化財展で刀剣展示 県北分会

今年で42回目を迎えた「大館市文化財展覧会」が、9月29日から3日間の日程で、大館市中央公民館で開催されました。当秋田県支部の県北分会も「鎌倉から江戸までの刀剣展」と題して、大館市の愛刀家の刀7口を展示しました。

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展示されたのは、鎌倉時代の無銘ながら了戒に極められた太刀、南北朝時代の京都住人菅原国長の太刀、室町時代末期の備前国住長船祐定の刀、同じく室町時代の九州肥後同田貫藤原正国の刀、江戸時代初期の大和大掾藤原正則の刀などです。特に正則には“佐竹義続在江之内造之”と切られており、大館の小場義続が江戸にいた頃、佐竹を名乗って初代正則に刀を打たせた事が伺われ、貴重な資料となっています。会場には、近在近郷から愛刀家が訪れ、大館ゆかりの刀剣に見入っていました。

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刀剣秋田

Author:刀剣秋田
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