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7月22日 今年度初の本部刀鑑定会

今年度から本部刀鑑定会の費用は全て支部負担となり、事務局としてはいろいろ悩んだ結果、覚悟を決めて講師を御招きする事にしました。鑑定会は7月22日、講師はたたら課の黒滝哲哉課長です。実は22日に決めた事が非常にラッキーだったのです。黒滝課長は、山形県鶴岡市の致道博物館で開催する「新作名刀展」の準備のため、前日まで鶴岡に居るというのです。「ということなので、飛行機代の往路はいりません。鶴岡から秋田までと帰りの飛行機代だけで良いですよ」という願っても無いご提案は、まさに渡りに舟でした。これからは近くの支部と連携して鑑定会を開けば、交通費を折半できるかも・・・と考えてしまった次第です。
さて、鑑定会には約30人が参加しました。公益事業として、新聞やホームページで広く参加を呼びかけたところ「家に伝わる刀を研ぎたいが、その価値があるかどうか見てもらいたい」等の依頼が3件も有りました。また中には偽銘もあり、我が会としては正しい情報を御伝えして、適切なご判断をして下さいと申し上げた次第です。
鑑定刀は、1号(刀)主馬首一平安代、2号(短刀)長船兼光、3号(刀)伊予掾宗次、4号(短刀)倫光、5号(太刀)豊後国僧定秀の5振り。

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1号安代は、重ねの厚いガッシリとした体配で、地鉄が良く詰み、沸付いた直ぐ調の刃紋。黒滝講師は「沸の付き方が真改や助広とは違ってバラツキが有り、地鉄も黒っぽいところが薩摩新刀に持っていくポイントです」と解説。2号兼光と4号倫光は一緒に解説して下さいました。「平造りで寸延びで重ねが薄くわずかに反りが付く南北朝の造り込みだと言うところまでは2号も4号も一緒です。2振りとも景光の片落ち互の目を狙っているのですが、兼光は焼き頭が揃っており、倫光には兼光のような規則性が無く地鉄も少し荒れ気味です」と2振りを比較しながら説明。3号の伊予掾宗次は、元先の身幅に差が無く非常にガッシリとした体配。沸付いた派手な刃紋に鋩子は乱れ込んで掃きかけ、通常目にする肥前刀とは違う出来のため、ベテラン会員も悪戦苦闘していました。5号定秀は、平安末期から鎌倉初期にかけての誠に優美な太刀姿。トロッとしたしなやかな地鉄に小乱れを交えた細直ぐ刃。古名刀の風格あふれる姿にふれる事が出来ました。

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解説の後は鑑賞タイムに移り、参加者は講師が仰った事を確認しながら、名刀の数々を堪能していました。
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刀剣秋田

Author:刀剣秋田
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